荒野の虹

扉には鍵をかけることにした


扉のこちら側で振り向けば

家と 食べものと 衣服

私を愛すべき

私の愛すべき

家族がいる


本当は知っていた

温かい家で愛されているはずの私の心は

冷たいこと


本当は知っていた

温かい家を愛しているはずの私の心は

いつも扉の向こうの虹を眺めていること


涙がこぼれ

ふるえる吐息は言葉となり 扉の外へ流れ出す

その言葉は空へのぼり 虹となった


私は扉を押した


鍵はかかっていなかった


扉の向こう側は荒野

私は その世界の空にかかる虹に触れたくて

歩き出した

大福庵 daifukuan

横浜キネシオロジーセッション・講座

0コメント

  • 1000 / 1000